【「靴がない」のかなしさを誰にも体験させない】を合言葉に、320人の子どもたちに靴を届ける寄付キャンペーンを実施した2023年夏。なんと86人もの方々からご協力いただき、320人の子どもたちに新品の靴を届けることができました!靴配布の時の写真と、子どもたちや保護者のよろこびのコメントなどをご紹介します。
笑顔がはじけた、靴配布の日
8月下旬、ペレーズ西小学校の校庭は、新しい靴を受け取った子どもたちの喜びで、ぱぁっと明るくなりました。うれしそうに靴の箱を開けたり、試し履きする子どもたちを見て、保護者の皆さんからも笑みがこぼれます。皆さまからいただいたご寄付のおかげで、子どもたちに「新学期、楽しく学んでおいで!」と背中を押すことができました。
この配布に先立ち、アクセスは地域の雑貨店と連携し、アクセスの奨学生が自ら希望の靴を選べるように手配をしました。事前に指定した3日間でお店に行き、スニーカーか革靴のどちらかを選択した上で、デザインやサイズも、自分で選ぶことができるようにしました。配布時には、アクセスの現地スタッフとともに、学校の先生と校長先生にもご協力いただきました。
*一部、有名ブランドのロゴが記載された靴が写っていますが、いずれも模倣品です。1足1000円(400ペソ)以内で購入できるもので、1年間の通学に耐える一定の丈夫さのある靴を選びました。
子どもたちの喜びの声
子どもたちは受け取ったばかりの新しい靴を保護者に見せながら、飛び上がって喜んでいました。現地スタッフが耳にした、何人かの声をご紹介します。
いつも、いとこのお古の靴を履いてきました。新品の靴は初めてです。どうもありがとう!
小学2年生
わぁ、新しい靴だ!サイズもぴったり。これまで履いてた靴は、妹や弟に使ってもらいます。
小学5年生
新しい靴を履くのが楽しみでしょうがない子どもたち。「お母さん、学校始まるまであと何日?」と聞いている子もいました。
農漁村ペレーズ地区担当スタッフより
これは私にとって、初めての新品の靴です。大事に丁寧に履いて、卒業まで使いたいです。
小学6年生
これは僕の靴です。いとこや近所の人に借りたり、お兄ちゃんのお古を履いたりしなくてよくなりました。
小学3年生
これで靴のことで悩まなくてよくなりました。学校の活動でちゃんとした靴が必要な時は、これを履けばいいんです。
小学6年生の女の子
いじめっ子のクラスメートが靴がないことをからかってきていたけど、これからは大丈夫です。これは私のだって、ちゃんと言えます。
小学6年生の女の子
保護者の喜びの声
制服のサイズを採寸する保護者 保護者の役員会 サイズに合わせて制服を選ぶ保護者
子どもたちが新しい靴を手にして幸せそうにしているのを見て、保護者の皆さんも笑顔があふれ出て止まらない様子でした。
靴は何百ペソもするものですから、本当に助かりました。日々のお米や食材を買うことが優先で、靴には手がでないのです。
こんな機会に恵まれて本当にうれしいです。おかげでうちの子は、未来のために一生懸命勉強できると思います。応援ありがとうございます。
新しい靴のおかげで、間違いなくうちの子の勉強へのやる気が上がっています。
我が子が必要としているものを私は買い与えてあげられません。そんな中、必要なものを提供して下さる皆さんには本当に感謝していますし、ほしいものを手にしてとてもうれしそうにしている彼を見て、私はとても幸せです。
今も生活はとても厳しいですが、こうして靴や文房具類など、必要なものをご支援いただけて、私も夫も、この子の就学用品のことをもう心配しなくてよくなりました。ご支援くださった皆さん、本当にありがとうございます。
皆さまと一緒に、子どもたちの新学期を笑顔あふれるものにできたこと、本当にうれしく思っています。どうもありがとうございました!
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アクセスが26年間続けている「子ども教育プログラム」では、「子ども教育サポーター」を募集しています。18,000円のご寄付で、一人の子どもが小学校に1年間通うことができ、奨学生からはあなた宛ての手書きのお手紙が届きます。モノやお金を届けるだけでなく、子どもの権利について学ぶ補習授業や保護者向けセミナーも実施。子どもたちや保護者の「生きる力・変える力」を伸ばす支援です。
2023年度はまだ30名ほどの子どもたちが、サポーターになってくれる方を待っています。ぜひご検討ください!