アクセスが応援する子どもたち

子どもサポーターの皆さまのご支援のおかげで、2023年度は323人もの子どもたちの就学をサポートすることができました。子どもたちがどんな暮らしをしているのか、2人のストーリーをご紹介します。


奨学生紹介

マークさん(10才)
マークさん

マークさん(10才)

小学4年生

ケソン州ペレーズ町パグカカイサ村在住

笑顔がかわいい元気な男の子です。好きな食べ物はスパゲッティでダンスが得意です。普段は友だちや近所の子と一緒に遊んでいます。

両親が別居しているため祖父母と一緒に暮らしています。祖母は時々よその家の洗濯を請け負って臨時収入を得ています。祖父は漁師です。漁は祖父の健康状態や天候に左右され、自分の船を持っていないので収入は安定しません。住居は土地を借りているため、年間600ペソ(約1600円)の土地代がかかっています。マークの父は毎年、誕生日とクリスマスの時だけ少額のお金を送ってくれますが、母からの支援や連絡は途絶えています。

学校には近所の友だちと一緒に歩いて通学しています。好きな科目は美術で、割り算やかけ算など算数も頑張っています。英語とフィリピン語を読むこともできます。朝食を食べず、昼休みに食べ物を買うお金もないため、昼に一度帰宅して食事を取ります。栄養不足からか体調を崩して学校を休んでしまうこともあります。  

祖父母の手伝いも積極的にしています。祖父が捕った魚を売りに行ったり、祖母が洗濯するための水をくんだりしています。祖母が体調を崩したときには看病もします。

将来は警察官になるのが夢です。そのためにしっかりと学校に通い、勉強を続けたいと思っています。


カサンドラさん

カサンドラさん(14才)

中学2年生

ケソン州ペレーズ町パゴン・シラン村在住

7人きょうだいの末っ子です。2人の兄、4人の姉がいます。絵を描いたり、本を読んだりするのが好きです。ペレーズ国立中学高等学校に通っていて、数学が得意です。

 両親は10年以上別居していて、56歳の母が女手一つで子どもたちを育ててきました。週末には「バナナキュー」というお菓子、ホットケーキ、魚やイカを使った屋台料理を作って販売しています。売り上げは日によって違い、収入は安定しません。母親の稼ぎだけでは生活用品や食料が買えないため、既に独立した長男から経済的な援助を受けています。

 カサンドラさんは家では掃除や食器洗い、洗濯、料理などを手伝っています。学校の授業がない時はお菓子を販売して母の仕事を手伝っています。
家では一日1食しか米を食べられず、何も食べずに学校に行く日もあります。米が買えない時はバナナやイモで空腹を満たします。大変な状況に関わらず、責任感が強く、いつも家族の力になりたいと思っています。
フライトアテンダントになり、各地を飛び回るのが夢です。

カサンドラさんのように学びたいと願う子どもたちが学業を継続できるよう、「子ども教育サポーター」として応援をお願いします。

2023年度の支援実績

  • 農漁村ペレーズ地区
    小学生:190名 中高生:43名
  • 都市スラム トンド地区
    奨学生:90名

*合計323名のうち、54名が5月末をもって小学校を卒業

*子ども教育プログラムでは、子どもたちの就学に必要な学用品セットを無料で支給したほか、虐待や児童労働などの権利侵害を減らすため、子どもと保護者の両者に【子どもの権利】を伝える補習授業やセミナーを継続して実施しました。

*これらの活動は、子ども教育サポーターやアクセス・サポーターの皆さま、寄付者の皆さまからのご支援により実施しました。ご支援本当にありがとうございました!

2023年度にご支援いただいた助成団体

  • 公益財団法人 風に立つライオン基金
  • 公益財団法人 森村豊明会
  • 日蓮宗あんのん基金
  • 浄土宗平和協会
  • 連合 愛のカンパ

【顔の見える教育支援】2024年度子どもサポーター募集中!

フィリピンの今年の新学期は7月29日からスタートします。1日50円からのご寄付で、子どもたちの就学をサポートしませんか?サポートする子どもから顔写真つきのお手紙が届き、お返事を書くこともできます。「娘といっしょに、フィリピンの子どもとの海を越えた交流を楽しんでいます」といった声も届いています。

  • 小学生 年18,000円
  • 中高生 年36,000円

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