自分に合ったスタディツアーを見つける、3つのコツ

このコラムの執筆者
アクセス理事長/スタディツアー担当 野田さよ

学生のうちに、スタディツアーに参加してほしい理由

「途上国を訪れてみたいけど、一人じゃ不安だしなぁ」そんな風に思いながら、なんとなく動けずに大学3年間を過ごしてしまった私。

4年生になったある日、「めっちゃ楽しいから、フィリピンのスタディツアー行ってみ!」と友人から強くオススメされ、ようやく重い腰を上げました。

参加後、真っ先に思ったこと。
それは、「なんでもっと早く参加しておかなかったんやろう!!」ということでした。それまでの人生の中で、あれほど濃くて深い学びは経験したことがなかったし、あれだけたくさんのステキな人に出会い、笑って踊って幸せを五感で味わった日々はありませんでした。

大袈裟に聞こえるかもしれませんが、22歳だった頃の私にとっては、本当に「人生で最も濃い12日間」だったのです。

たぶんスタディツアーというのは、どこの団体が企画したものであれ、人の人生にとって大きなインパクトを与えることができる旅の形なのだと思います。
そしてそれは、若い時であるほど、そのインパクトは大きい。

だから私は、できれば22歳くらいまでのうちに、スタディツアーに参加してみてほしいと思っています。

どうやって良いツアーを見つける?

とはいえ、今はいろんなスタディツアーがありすぎて、どれを選んだら良いか悩む人も多いのではないでしょうか。

ネット検索をしても、サイトによって書いてあることがバラバラで、比較するのもなかなか億劫。
そこで、「この3つを確認しておけば、痛い目には合わない」というツアー選びのポイントをご紹介します。

1. 自分のやりたいことができるツアーか

まずは、「自分のやりたいこと」がなんなのか、ちょっと書き出してみてください。具体的に書ける人も、そうでない人もいると思います。どんなことでもかまいません。

  • 子どもと交流したい
  • 貧困の現状を自分の目で見たい
  • 観光では行けないところに行きたい
  • 今までやったことないことに挑戦したい
  • フェアトレードについて学びたい

こんな風に、具体的なことでも、ふわっとしたことでもいいので、何か一つか二つ、書き出してみてほしいのです。

それができたら、いくつか気になるツアーをネットで検索して、そのツアーを企画している団体に問い合わせて見てください。「こんなことがしたいのですが、そちらのツアーではこういうことは体験できますか?」と。

「問い合わせって緊張する」「面倒くさい」と思う人が多いかもしれません。
でも、あんまりかしこまらず、気軽な気持ちで問い合わせしてみてほしいです。ツアー企画団体は、軽〜い気持ちでお問い合わせしてくれる人が増えるのを、喜びます!

私はそうしたお問い合わせをいただいた際には、「◯◯はできます。加えて△△もできますよ。ただ、✖️✖️はうちのツアーではできなきので、✖️✖️に特に興味があるなら、◻︎◻︎という団体のツアーの方が向いているかもしれません。」といったお返事をするようにしています。

お問い合わせへの回答は、単に自分のやりたいことが「できる」「できない」を知るためだけにとどまらず、そのツアーを企画している団体がどんな団体なのかや、そのツアーを担当しているスタッフがどんなキャラクターの人なのか(テンション高めのノリノリキャラなのか、控えめだけど情熱のある人なのか、など)を知るきっかけにもなります。

2. ツアーの企画者は信頼できる団体・企業か

スタディツアーの多くは、旅行会社が主催し、具体的なツアーの中身(プログラム)の企画と実施はNGOがやっています。

ですので、ツアーが信頼できるかは、旅行会社と企画団体の両方について確認することをオススメします。

まず旅行会社については、

  • 誰もが耳にしたことがある大手旅行会社
  • スタディツアーなど、こだわりの旅行を長年手掛けてきた小さな旅行会社
    (例:オルタナティブツアー、風の旅行社など)

のどちらかであることが多いです。

知名度がある方が安心できると思う方がきっと多いと思いますが、実際はどうなのでしょうか。
スタディツアーでは普通の観光ではいかないような場所に行きますから、スタディツアーならではのトラブルも起こり得ます。そんな時に、スタディツアーの主催経験が多い旅行会社は、小さくても頼りになると言えるような気がします。

次に、企画団体のNGOが信頼できるかどうかは、どんなポイントを見れば良いのでしょう。

私は、以下の2つを見ておくことが大切だと思っています。

①ウェブサイトに、会計報告書(決算書)や活動報告書が掲載されているか
②問い合わせへの対応が誠実か

①ウェブサイトに、会計報告書や活動報告書が掲載されている
これは、「寄付や会費、ツアー参加費がどんな風に使われているか」「そのお金でどんな活動をして、どんな成果を出しているか」を確認し、きちんと説明責任を果たしている団体かを見るためです。
こうした報告書を作って公開できるNGOは、運営基盤が安定していることが多いので、掲載していない団体よりはしっかりとした団体が多いと推測できます。

②問い合わせへの対応は誠実か
私はここを一番、重視して見るようにしています。

  • ウェブサイトを見る
  • ツアーの資料を取り寄せる
  • 問い合わせをして質問をして見る

という3つをやってみて、自分がその団体に対して「うーん、ちょっとな」という印象を受けたとしたら、思いとどまった方が良いかもしれません。

特に問い合わせへの対応が誠実でない(曖昧な返答をされる、ごまかされる、矛盾した回答が重なるなど)場合は、心配です。

3.  ツアー内容・実施団体と、自分の「相性」

最後の決め手は、「相性」だと、私は考えています。1週間前後、一緒に旅をすることになるわけですから、やはり「フィーリングが合うか」は重要です。

「なんとなくこの人好き」
「理由はわからんけど、この団体いいなぁ」
と感じる団体があり、その団体の対応に不誠実さがないなら、その団体のツアーが、自分にとっての「運命の旅」なのかもしれません☺


自分にあったスタディツアーを見つける3つのコツ、いかがだったでしょうか?
当たり前のことすぎたかもしれませんが、、、初海外の人、NGOと全く縁がない人にも役立つようにと、基本的なことをまとめてみました。

ウェブサイトを見比べるうちに疲れてしまったあなた。ぜひ資料を取り寄せたり、問い合わせメールや電話をしてみてください。きっと、決め手になる情報が手に入ると思います!

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この記事を書いた人

Sayo N

第二の故郷であるフィリピンで、「子どもに教育、女性に仕事を」提供することが仕事。誰もが自分のスタート地点から、自分のペースで成長できるような場づくりを大切にしています。アクセスの事務局長です。趣味はライブに行くこと。