「眠れなくても、横になって目をつぶっているだけで、身体は休まるんだよ」
昔、母親に言われたことを思い出したのは、暑さで眠れないある夜のことでした。
寝苦しい夜と溶けてしまいそうな猛暑が続いています。熱中症で救急搬送された方が1週間で1万人を超えたという報道もありました。
記事を読んでくださっているあなたは、お加減いかがですか?
野田も、暑かった。
「最近、身体も頭も重くて、熱中症気味なんです」という筆者の言葉に、
「私も、フィリピンで熱中症のまま通訳してて、しんどいんだよー」と、事務局長の野田。
え・・・何十回もツアーにアテンドしている野田さんは、実は熱中症になりながら仕事していたんだ!と、今更ですが衝撃でした。
ツアーのたびに、ツアー参加者はもちろん、引率している学生ツアーリーダーも熱中症と思われる症状を発症する人が少なくありません。12日間いっぱいフルに活動したい・学びたい、でも身体がついていかない、というジレンマがあるようです。
ツアーの前に開催する事前学習会では、フィリピンの地理・歴史・産業などについて学ぶと同時に、衛生面や健康面での注意点も共有します。熱中症についても、具体的な症状や対処法について説明します。
フィリピンでの、暑さの過ごし方
ところで、暑いフィリピンでは、どのように暑さに対処しているのでしょうか?
フィリピンでの滞在・出張経験を多く持つ、事務局職員の野田と森脇に訊いてみました。
・暑い時は外出しない。
・昼間は、仕事をしない。(朝早くや夕方など、比較的涼しい時間帯に仕事をする。特に農業従事者の場合)
・水浴びをよくする。
・なにも買わなくても、ショッピングモールに行って過ごす。
・直射日光を避けるため、長そでを着る。
・食事が脂っこい・甘い、酢がたくさん使われている。(これは暑さに関係あるのかなあ・・・)
・夜は扇風機を「強」にした上で、ブランケットをかぶって寝る。(これは暑さ対策というより、蚊対策かな・・・)
・夜中にバケツに水を張っておいて、暑さで目が覚めたら足をつけていた。(野田談)
・おじさんたちは、出たお腹の上までTシャツをまくり上げて、セパレート状態にしていた。
・Tシャツにタオルを引っかけて、背中に垂らす。(写真参照)
そういえば、筆者がフィリピンを訪れた時、カンカン照りの下、雨傘を日傘として差していた人たちがたくさんいたなぁ。
仕事や生活場所によって、できること/できないことがありますが、この暑さをなんとかやり過ごし生き抜く方法を、試行錯誤していきたいと思います。
どうか、くれぐれもお身体にお気をつけて、お過ごしください。