当面の危機を乗り越えることができました!
こんにちは、アクセスの野田さよです。
コロナ禍の影響で資金繰りが厳しくなったことを皆さまにお伝えし、「#アクセス存続募金」の呼びかけを始めてから2か月半。
今日は、うれしいニュースを皆さまにお届けしたくて、このコラム記事を書いています。
これまでに集まったご寄付総額は、なんと約653万円!
(うち、クラウドファンディング1,567,280円)
2020年度、活動継続に必要な資金が十分に集まりました。本当にありがとうございます!!
おかげで、当面は資金面の心配をしなくてよくなり、本当に本当にほっとしています。
この2か月半、皆さまからのご寄付が、応援メッセージが、SNS投稿のシェアが、いつも私たちの心のエネルギー源でした。「一体いつになったらコロナ問題は収束するのか・・・」と不安に襲われた瞬間が何度もありましたが、皆さまからいただいた応援メッセージを読み返すことで自分を奮い立たせ、ここまで歩んでくることができました。
ぜひ下記ページで、皆さまから寄せられたメッセージをご覧ください。↓↓
皆さんのご支援のおかげで、今現在も235人の奨学生に「生きる力を伸ばす」教育支援を届け続けることができています。また、コロナ禍の中で不安を抱える保護者へのサポートや、子どもの権利保護のための働きかけ、フェアトレード商品の生産も継続することができています。
コロナ禍は大きく私たちの活動を揺さぶりました。でもそのことは、私たちに「なぜこの活動を継続したいのか」ということを確認する機会を与えてくれました。また、「#アクセス存続寄付」を呼び掛けることを通じて、私たちの活動が多くの人に継続を望んでいただいているものなのだ、ということを実感する機会にも恵まれました。
私たちは、危機に直面し、それを乗り越えることで、より強くなることができた。
今、そんな風に感じています。
スタディツアーが実施できない今、突きつけられた2つの課題
フィリピンでは現在(8月下旬)、新型コロナの新規感染者数は、1日5000人弱で推移しています。子どもたちは今も外出が許されず、学校の再開も10月5日まで延期されることが決まりました。そんな状況ですので、スタディツアーの開催が一体いつになれば可能になるのか、全く見通しが立ちません。
スタディツアーは、2つの意味で私たちにとって重要な意味を持っている事業です。
第一に、私たちのミッション「地球市民を増やす」を体現する、最も強力な事業であるということです。ツアーでは日本の若者とともにフィリピンを訪れ、貧困の現状を肌で感じ、その原因について深く考え話し合います。その体験を通じて、たくさんの若者たちがフィリピンの現実を知り、自らの想いや考えを言葉にし、話し合って解決策を探る力を身に着けてきました。また、その中から「貧困をなくすために、地球市民として行動しよう」と動き出す人たちが、たくさん生まれてきています。
第二に、スタディツアーからの収入は、アクセスの総収入の1/4を占めてきたということです。
そんなスタディツアーがいつ再開できるかわからない今。私たちは皆さまからいただいた「時間」を使って、スタディツアーに代わる新しい「地球市民を増やす事業」を創りだしていかなければなりません。また、スタディツアー収入を補えるよう、他の収入源を増やしていく必要もあるのです。
「アクセスらしさ」を羅針盤にして、次の一歩を
これは私たちにとって、新しい一歩、大きなチャレンジです。
そしてこのチャレンジの羅針盤となるのが、「アクセスらしさ」だと考えています。
2019年1月から8か月かけて組織診断に取り組む中で(Panasonicからの助成金を受けて実施)、私たちはたくさんの支援者・協力者の方々の声を聴き、その声を通して「アクセスらしさ」「私たちの強み」を確認してきました。
それは、これまでも掲げてきた「エンパワメント *1」や「地球市民を増やす *2」といった、抽象的なミッションを具体化することであり、またアクセスに固有の「守りたい風土」を確認する作業でもありました。
(*1 – 生きる力・社会を変える力をつけること / *2 – 社会や世界の問題を自分事ととらえ、構造的原因を理解する人を増やすこと )
それは例えば、以下のようなことです。
- アクセスにおける支援(エンパワメント)とは、する側とされる側を固定しないものである
- 違いを超えてつながり、支え合い、学び合える関係性を築ける場を提供している
- 話し合いを重んじる(考える力、言葉で伝える力、議論する力を相互に伸ばしながら)
- 素の自分でいられる場所を提供している
スタディツアーに代わる新しい「地球市民を増やす事業」を創りだすという大きなチャレンジにおいて、このような「アクセスらしさ」をしっかりと反映させていくことが、成功のカギになるはずだと、今、私たちは考えています。
私たちには、スタディツアーを通じて培ったワークショップのノウハウ(心を開いて語り合うことで学び合う場をつくる)があります。コロナ禍の中、5月から実施してきたオンライン・インターンシップでは、対面でなくともそうしたノウハウを発揮できるコツを掴むことができました。実際、9名のインターンたちは、まだ一度も対面で会ったことがないのに「本音で語り合える仲間に出会えた。インターンシップに参加して本当に良かった!」と口々に語ります。
私たちには、フィリピンの仲間たちに教えてもらった「貧困のリアルな構造」についての知識もあります。貧困の現実や構造を描いた映画やドキュメンタリー動画なども活用すれば、制限された現状であっても、スタディツアーで経験できるような「心揺さぶられる学びの場」は、必ず提供できるはずです。そう信じて、これから新事業の開発に取り組んでいきたいと思っています。
アクセスらしさを磨き、私たちらしさがもっとダイレクトに伝わるカタチを追求していけば、新事業に関心をもって参加してくれる人たちが増えるだけでなく、フェアトレード商品を買ってくださったり、商品を応援してくれる人も増えるはずです。アクセスのサポーターになってくれる人や、アクセスを応援してくれる人もきっと増えていくでしょう。私たちはそう、信じています。
そして、アクセスに協力して下さってきた皆さんにはきっと、これまで以上にアクセスの活動にワクワクしてもらえるようになるはず・・・。そうなるよう、一生懸命がんばってみるつもりです。
そのプロセスの中で、皆さんの「声」をこれまで以上に参考にさせていただけたらと思っています。「新しい一歩」を踏み出すのは、正直ほんの少し不安で、緊張しますが・・・皆さんにも一緒に、この一歩を歩んでいただけたら、こんなに勇気づけられることはありません。
認定NPO法人アクセス 事務局長 野田沙良
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