【インタビュー】自分を変えるキッカケをくれたアクセスへ

【インターンズによるインタビュー企画第二弾!】

長い様で短い学生生活、皆さんどの様に過ごされていますか?過ごされていましたか?

今回は、「大学生活、楽しい。けど心のどこかで、物足りないなあ~なんて感じていた。」という廉屋達大(かどやたつひろ)さんが、どんな風に変わっていったのかをお伺いしました。

 

【今回の主人公】

廉屋達大さん

大学時代にアクセスに出会い、2018年には越境ECビジネスを行う会社を設立し、現在は経営者として活躍中。

 

リードサイクル株式会社
https://lead-cycle.com
(廉屋さんが経営されている会社HP/中国語表記です。)

 
薬院オーガニック株式会社
https://www.yakuin-organic.co.jp
(グループ会社HP/日本語表記です。)

「ただ毎日を目的もなく過ごし、ときには授業にも行かず友人とゲームをしたり…と自堕落な大学生活を過ごしていた」と話す廉屋さんが「人生を変えるきっかけとなった」アクセスでの経験。アクセスに興味を持たれ、活動にのめり込んだきっかけとは何だったのでしょうか?

 

落ちこぼれ大学生がアクセス漬けの日々を送るようになるまでの道のりとは!?

★落ちこぼれ大学生とアクセスとの出会い

お恥ずかしい話、大学入学当初は本当に落ちこぼれ大学生でした(笑)。

母校である立命館大学に入学したのも「将来的に就職選びに困らないだろう」という安易な理由だったので、アクセスの活動と出会うまでは毎日、授業にも行かず、友達の家でゲームをして過ごしていました。

アクセスとの出会いは大学1回生の夏。

同じく自堕落な大学生活を送っていた友人2人が、授業終わりに配布されたアクセスのスタディツアーチラシを僕に見せてきて、「これに行ってみいひん?」と誘ってくれました。

ただその時も今の楽な生活から抜け出したくなかったので「いや、俺はええわ」と断りました。結局、誘ってくれた2人はその夏のスタディーツアーに参加し、僕だけは行かなかったのです。

ただ、その2人がスタディーツアーから帰国後、激変していました。授業もきちんと受けるようになり、その傍らでアクセスの活動もはじめました。

人が変わったように精力的に活動する2人の姿を見て、

俺も2人のように何かにのめり込みたい。今の自堕落な生活から抜け出したい!

と思い立ち、意を決して2回生の夏にスタディーツアーに参加しました。

★スタディーツアーで受けた衝撃。変えていきたい現実に何ができるのか。

アクセスのスタディーツアーで実際に行くペレーズという町は、のどかな田舎町で、貧しい家庭が多いです。

当時のペレーズ現地スタッフ・アーチも、貧困によって、一人では解決できない問題を抱えていました。

実際に現地に行き、アーチが抱えている問題を目の当たりにしました。この経験が、僕の中の意識を変えました。

これまでは貧困問題は「どこか遠くの世界で起こっている事と思っていた問題」だったのが、「フィリピンで出会った身近な友達が実際に抱えている問題!!」と捉える様になったのです。

そして帰国後、自然と「何か出来る事はないだろうか?」と考えるようになり、アクセスでの活動を本格的にスタートしました。

アクセスの活動に参加するようになった大きな理由の1つは、事務局長のさよさんと森脇さんの存在が大きいです。人生をかけてフィリピンの貧困問題に取り組む2人の姿に触発され「自分も2人の力になりたい」と強く思いました。


アクセスの開発教育チーム(GET)で一緒に活動していた仲間たちと。

 

 

 

アクセスでの活動をスタートさせてからはスタディーツアーの企画や、ツアーリーダーとしてスタディーツアーに参加したり、GET(開発教育チーム)で、小中学校への訪問授業などを行っていました。日が昇るまでミーティングすることもしょっちゅう。
そんな、毎日アクセス漬けの大変ながらも非常に充実した学生生活を送ることができました。

アクセスでの経験が今の自分自身をつくったといっても過言ではない!

自分を変えたい!」と参加したスタディーツアー。

その経験が正直、もろに今の人生の選択につながっています。

アクセスの活動を通して感じたのは「やっぱり現地で雇用を生み出さないと!」という思いでした。

その思いから、アクセスで一緒に活動する友人4人とともに「フィリピンで起業をしよう!」と大学生の時に決意しました。

ただ、実際に現地ですでに活動されている社会起業家や、日本でNPO法人として活動されている方々の話を聞くうちに、「自分たちはまだ起業できるほどの地力がない」と痛感しました。そこで、まずは大学卒業後、一般企業に就職し、スキルを習得してから、3年後に再度集まろうと約束を交わし、卒業後は広告代理店へ就職しました。

結論からいうと、その約束は果たされることはありませんでした。僕自身、就職した会社で働くうちに、そこでの楽しさや責任が大きくなってしまったからです。ただ今思えば自分にはその時、覚悟が足りなかったのだと思います。

実際に約束をした5人のうち2人は当初の予定通り、3年で会社をやめてフィリピン現地で起業しました。

僕は、就職した広告代理店を4年で卒業し、仕事を通して出会った方と2013年にベンチャー企業を立ち上げました。

 

仲間と夕飯を共にし、熱く語らう。

 

ただ、フィリピンへの思い、現地で雇用を生み出したい!という思いは捨てたわけではありません。

現地に行った2人とは違う道でできることを考えました。

まず、自分を変えてくれたアクセスへの恩返しとして、会社として毎月少ないですが、5000円(サポーター)をアクセスへ寄付しています。これは創業当時、会社の資金に余裕がないときから、続けていることです。

そしてそのベンチャー企業での経験を経て、2018年には越境ECビジネスを行う新会社を設立しました。現在は、台湾・韓国でのビジネスがメインですが、将来的には、開発途上国(主にフィリピン)で、雇用を生み出す事業を立ち上げたい!と考えています。

アクセスでの経験がなかったら、このようなキャリアを歩むことはなかったと思います。
そのくらい自分の人生に深く関わっていると思います。

アクセスがより精力的に活動するために

アクセスは、良い意味でも悪い意味でも、学生主体の団体であると感じています。

社会人、特に役職者や組織において責任あるポジションで仕事をしている方々をもっと巻き込んでいっても良いのではないかと思います。

学生は、時間と体力に余力があるので、長時間のミーティングや、実際にイベントを企画・実行したり、自分の体を使った活動が出来ます。柔軟なアイディアを思いつき、実行に移すエネルギーにも満ち溢れています。(僕たちも学生のときは京都の街でパレードを企画したりしました。)

一方で、社会人になると、実際に自分自身が現場で活動する事が難しくなり、アクセスの活動を卒業する人が大半です。

しかし、社会人でもある程度、責任ある立場になると、その責任と比例し、自分自身で自由に使える時間やお金も増えると感じています。特に30代以上で役職についている人たちはそうではないでしょうか?そういった方々を巻き込むとより推進力のある団体になるのではないか?と考えています。

実際、アクセスの卒業生は様々な職業につかれている方(社会起業家、経営者、JICA青年海外協力隊、NGO/NPO、一般企業、公務員など)がいるので、それぞれがアクセスの活動に生かす事が出来るスキルを持ち合わせていると思います。

「学生が持つエネルギー」と、「社会人が持つスキルやマインド」。

この2つが混ざり合うことでより一層深いアイディアが生まれ、活動の幅が広がると思います。

僕自身も今後、会社経営をしていく中で得たスキルやマインドで、アクセスに恩返しができればと思っています。

最後に…

アクセスは沢山の人の想いが詰まった団体です。アクセスでの活動を通じて、変えたい現実があります。そんな中、アクセスは新型コロナの影響により、収入が激減してしまい存続の危機にあります…

これからも、若者がのびのび活動でき、成長していける場を存続させられるように。よかったらマンスリーサポーターになって、アクセスの活動を支えてください!

周りの方とこの記事をシェアしていただけるのも大歓迎です!そして感想などもお待ちしております!!
さて次はどんな方にインタビューしたのでしょうか?次回、お楽しみに!

えりぃ

 

えりぃ

 

インタビューを終えて

今回インタビューした私自身、社会人5年目です。

就職後、漠然と自分のやりたい事は何か?を考えてきて、ここまで来てしまいました….。

一方で、今回インタビューをさせていただいた廉屋さんは、やりたい事を学生時代にスタディーツアーを通して見つけられたこと、そして起業するにはどの様なスキルが必要なのか?を学生時代に自分の足を動かして、実際に現地でヒアリングして、、と将来を見据えて活動されていた姿に、インタビュー中、圧倒され続けていました。

インタビューの中で、心に残っている言葉「地力をつけて、社会に出る」。この言葉は、社会に出て私も感じた事です。社会人は、良い意味でも悪い意味でも、会社の看板を背負いながら、業績を上げていく貢献をし続けなければいけません。その行動を学生時代から頭と身体を使って行動をされていた廉屋さんの様に、自分も活動をもっと行えば良かったな…と感じた回でした。

(共通しているのは、事務局長さよさんの人柄に惹かれて、アクセスに入った事だなあ~と嬉しく感じました。)

(了)

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