寄附は買い物と同じ!?

みなさんは、“寄附”についてどんなイメージを持っていますか?

最近ではクラウドファンディングが広まり、以前よりは寄附をするという行為自体が身近なものになっているかもしれません。

それでも個人的には、あまりよく知らない人や団体に、自分のお金を渡すという行為は、どこか騙されていないか?という抵抗感をぬぐえずにいます。

みなさんは寄附に対して、どのような感覚を持たれているのだろう?そんなことが気になり、ちょっとコラムにしてみました。

職員 伴野

寄附って、お金に余裕のある人たちがすること?

私がアクセスに入職して、半年あまり。「なにか自分で成長したと感じることはありますか?」そう事務局長に質問され、そういえば、“寄附”に対する捉え方が変わったかもしれないなと思い至りました。

そもそも私とアクセスとの出会いは、単に私がフィリピンに行ってみたかったという“フィリピン繋がり”であり、大好きな海を守るために、自分にもなにかできることはないかと探していたことがきっかけです。

旅行に出かけるために頑張ってお金を貯める!という生活スタイルだったので、なにかに寄附をするという経験は、ふるさと納税が関の山。“寄附って、お金に余裕のある人たちがすること”というイメージを持っていました。

また、知人や周りの人たちから「お金を寄附するだけでは何の解決にもならない。むしろ、依存を招いてしまう危険性がある」という知識をかじっていたので、そもそも“寄附をする=金銭を分け与える”いう行為自体にマイナスのイメージを持っていました。そこには、お金のある人からない人へ。上から下への“ほどこし”に近いようなイメージがあったかもしれません。

私のような一般市民が少額の寄附をしたところで、もしかしたら、寄附先の団体の雑費に消えてしまうだけで、自分のお金が生かされないのではないだろうか…?そんな不安もありました。

そんなこんなで、これまで私は、“寄附とは自分から遠いもの”というイメージの中にいました。

寄附は買い物と同じかもしれない

ところが、アクセスで仕事をしていく中で、会社員の方から、主婦や学生の方まで、自分と変わらない経済状況のように推察される方々が、幅広くサポートしてくださっていることに気付き、正直少し驚きました。

お金が有り余っているわけではないだろうに、どうして大切な自分の蓄えを人に渡そうと思えるのだろう?この人たちは徳が高いのかなんなのか、思考回路がわからないという不思議な感覚でした。

そんな、私にはない価値観を持っておられると思われる協力者さんたちの様子を観察していくにつれて、寄附はなにも特別なことではなく、私なりの言葉に置き換えると、“買い物と同じような感覚なのかもしれない”と思い当たりました。

たとえば、同じパンを買う場合でも、「このパン屋さんが好きだから」「このお店の立地が便利だから」など、なにかしら、そこで買う理由を持って購買しているはずです。

言い換えると、お金を払うという行為を通じて、ある特定の店舗や団体を応援しているようなものであり、これってなんだか寄附の概念と似ていませんか。

好みに合わせて選べる!

寄附の方法にもさまざまなものがあり、手元に物を残したいのなら、寄附付き商品を買えばいいし、共感した気持ちを伝えたい、自分の代わりに活動してほしいと思うのなら、自分の気持ちに沿った方法を選べばいいだけだということもわかりました。

一言に寄附といっても、どうお金を使いたいか、その人の好みに合わせて方法も選択できることがわかると、寄附に対する自分のハードルが下がったように感じました。

とにかく今まで、寄附をしたことがないというだけで、勝手に寄附に対するハードルを高めていたように思います。

もしかしたら、アクセスに協力してくださる方々は、もっと簡単に、身近なものとして寄附を捉えているのかもしれないと思うようになりました。

今後、実際に寄附をする経験をしたときに、また感じることはあるかもしれませんが、現段階では私はこのように感じています。

みなさんはどう思われますか?たくさんの方の意見を聞いてみたいなと思っています。

(了)

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