「とりあえず、やってみる!」~検品ボランティアを通して、今感じること~

アクセスの活動は、多くのボランティアの方にかかわっていただき、成り立っています。その中で、フェアトレード事業というビジネスは、事業部の発足以降現在にいたるまで、ボランティアの方の力をなくしての発展はありませんでした。

2018年の秋ごろからフェアトレード事業部にボランティアとしてかかわり始め、今年度のクリスマス季には検品作業や広報活動に積極的に携わってくれた天野美羽さんに、卒業と就職を前にして、アクセスのフェアトレード事業にかかわって今、感じることを言葉にしてもらいました。

私が検品ボランティアを始めた理由

私は、現在大学4年生です。アクセスで検品ボランティアとして活動を始めたのは一昨年、大学3年生のころでした。

私は、大学1年生のときに、学校のサークルでフィリピンの貧困地域に訪れました。そのとき、私は全力で学び、遊ぶ、どんなことにも一生懸命取り組む子ども達と出会いました。そして彼らは、「学校の先生になりたい」「看護師になりたい」と、それぞれ素敵な夢を持っていました。

「子どもたちそれぞれが持っているパワーをさらに伸ばすこと」
「彼らが自分の夢を叶えられるような環境をつくること」

これらに、私自身も何かたずさわれたらなぁと思っていました。

学校やアルバイトなどがあるなかで、学生の私が自分なりにできることを探している中でたどり着いたのが、アクセスでの検品ボランティアの活動でした。

フェアトレードのカードを検品することで、フィリピンの生産者の方々の生活を支えるための仕事とお金をうみだすことに関われるかもしれない。そして、自分がフィリピンで出会ったような子どもたちが育つ環境を良くすることに、協力できるかもしれない。

そう思い、「とりあえず、やってみよう!」と始めてみました。

検品の楽しさと難しさ

検品は、フィリピンから送られてきたカードを1枚1枚手作業で「パーツははがれていないか?」「商品として販売するにあたって、おかしなところはないか?」などチェックする作業で、地道なものです。そのままでは納品できない商品は、その場で修理も行います。

検品にたずさわる者の役目は、フィリピンから送られてきたカード1枚1枚へ販売のgoサインをだすことであると、私自身は考えています。

お客様の目線で商品を見て、販売して良いかどうか、修理をすべきかなどについて判断をすることに、いつも難しさを感じています。

たとえば、時々ですが、もともとのデザインと少し異なった形でパーツが切られ、貼られていることなどがあります。これは、「手づくり」であることから生まれる「味」として、お客様、そしてお客様がカードを贈る相手の方は受けとめてくれるのかなど…。

自分自身で判断が難しいときは周りのボランティアさん、事務所のスタッフの方にもカードを見て頂き、周囲の声を聞いたうえで、判断します。

地道でコツコツと取り組むことが必要な検品の作業は、大変なことや難しいこともありますが、私にとっては、楽しく没頭できる時間でもあります。検品を終え、カードを販売用のパッケージに入れたとき、達成感を感じられるところも好きです。

検品ボランティアを続けている理由

「検品ボランティアを通して、様々な人と出会い、繋がりをもつことができること」

このことは、私が検品ボランティアを続けているひとつの理由です。

検品には、ボランティアとして学生から、社会人の方まで、いろんな方が参加されています。

私は、この検品ボランティアの活動を通して、アクセスの職員の方をはじめ検品に参加される学生・社会人のボランティアの方々といった、本当にたくさんの人との新たな出会いと繋がりをもつことができました。

一緒に検品に取り組み、お話するなかで、相手の方を知ります。

お仕事、勉強、部活など今頑張っていることや、お笑いを見ること、ギターを弾くこと、ゲームをすることといった自分の好きなことなど、いろんなことについて話します。

そうした関わりのなかで、自分も目の前のことをひとつずつ頑張らないとなぁ、と刺激や励ましをもらうことが多いです。時には、ひとつの物事に対しても、いろんな考え方があることを知ったりすることもあります。

「新たな人と出会うこと、知ること」ってほんとにおもしろいな、と感じさせられます。

修理が必要なカードを一枚ずつ丁寧に直していく、天野さんと仲間のボランティアさんたち。

もともとはフィリピンの生産者の方々の生活、子どもたちが成長する環境の改善へ力になることが目的でこの検品ボランティアを始めました。今でも変わらず、このことは活動の目的のひとつです。

しかし、この目的ひとつで、検品作業へのモチベーションを維持していくことは正直、難しいと感じています。

なぜなら、検品は、生産者の方々のお顔や声を直接見たり聞いたりしながら取り組む活動ではなく、生産者の方々からは遠いところで、間接的に彼らのためにできる活動のひとつだからです。そのため自分たちのたずさわる検品が結果的にどのように生産者の方々の力になれているのか、自分自身で深く実感することは難しいからです。

そのような中で、検品作業にたずさわり「様々な人と出会い、繋がる」ことで得る刺激や楽しさも、検品ボランティアを続ける今の自分にとって大切なモチベーションとなっています。

私はアクセスの検品活動を通してより一層「新たな人と出会い、繋がること」の大切さや楽しさを感じることができました。この姿勢を大切しつつ、活動を続けるなかで、自分のもともとの検品ボランティアを始めた目的も果たせていければと思います。

検品ボランティアを通して、自分自身が感じる自分の成長

「とりあえず、やってみる」

検品ボランティアを通して、この挑戦の姿勢を大切にするようになりました。

アクセスでは、検品作業をはじめ、カードの販売、SNSでの商品の広報、イベントでのワークショップの開催など、本当に多くの様々な挑戦をさせていただきました。

これらの挑戦で得る経験は、自分にとって、とても大きなものでした。

例えば、ワークショップの開催では、どうすれば参加してくださる方や周りのスタッフの仲間が楽しく、円滑に気持ちよく活動できるのか、イメージして段取りを考え動くことの大切さ、広報では自分の伝えたい事を分かりやすく、魅力的に伝える難しさを知りました。

挑戦により、新たなことを「知る」ことで、様々な物事や人に対する見方が変わってきました。そして、次の挑戦への自信を持つことができるようになりました。

「とりあえず、やってみる!」

いつもこの姿勢をアクセスの職員の方々は温かく受けとめてくださいます。挑戦するなかで、うまくいかない事があれば、一緒に寄り添い、向き合ってくださいます。うまくいったときは、あたたかな言葉で大きくその結果を認めてくださいます。だからこそ、私は新たな挑戦をすごく充実した自分の身となる経験にすることができているのだと思います。そして、また新たなことへ挑戦しようという姿勢を持ち続けることができています。

「『やってみます!』の姿勢をこれからも大切にしてね。」

最近、職員の方から頂いたお言葉です。

春からは社会人としての生活が始まります。自分でもどんなことが待っているのか、不安でも楽しみでもあります。アクセスでの活動、人との関わりの中で大切さに気づくことができた「とりあえず、やってみます!」の姿勢を、今後も大切に持ち続けたいです。

もちろん、まだまだアクセスでの活動で、挑戦できていないことも多いです。スタディーツアーに参加して、実際に自分の目でフィリピンの現状を知り、フェアトレード商品の生産者の方とお会いすることや、カードの販売店を増やす営業を自ら行なうことなど、やってみたいけどできていないことが、たくさんあります。

今後、自分自身の生活する環境は変わると思います。その中で、どんなふうにアクセスに関わっていくことができるのか、検品ボランティアを始めた目的のため、そしていつも温かく自分を受けとめてくださり、様々な大切なことへの気づきを与えてくださるアクセスの皆さんのため、「とりあえず、やってみます!」の姿勢で自分なりに見つけていければと思います。

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