【緊急支援報告】大火災の被災者の方々に支援を届けました

2024年3月にフィリピン・トンド地区で起こった大火災に対して、ご寄付をいただいた皆さま、本当にありがとうございました。アクセスとして実施した緊急支援の内容と、その後の被災地の様子を、写真とともにお伝えします。

こんな寄付を届けることができました

16名の方々からいただいた53,000円(約18,000ペソ)のご寄付は、次のような形で被災者の方々にお届けしました。

  1. トンド地区の区議会を通じてお米を寄贈(11,000ペソ)
  2. トンド地区の区議会を通じて魚の缶詰を寄贈(4120ペソ/165缶)
  3. 元アクセス現地スタッフ・アンドレアにお見舞金を支給(3000ペソ)

被災地の様子

魚の缶詰を寄付した5月20日の時点で、既に被災住民の多くが被災地に戻って生活再建を始めていました。現地を訪れたスタッフ・ジェリックによると、被災地にはテントや木材を使って建てられた小屋が並んでいたとのことです。

被災地に届いた各方面からの支援

区議長によると、いくつもの教会系団体やNGOから、以下のような支援が被災者に届けられたそうです。

  • ブランケット
  • 衣類
  • 飲料水
  • 食料(缶詰、インスタント麺、米、コーヒー、ミルク、砂糖、粉末チョコレートドリンク、ビスケット等)
  • 建設資材(木材、釘、ベニヤ板、トタン板、鉄筋等)

また、多様な市民団体や個人によって、支援物資を集める活動が取り組まれており、炊き出しが行われたり、衣類や飲料水の配布活動が何度も行われたそうです。

そうした支援の力を借りながら、被災した方々は少しずつ住宅の再建に取り組んでいます。ただでさえ少ない収入の中から、建設費用や家財購入の費用を捻出するというのは、とても大変なことです。それでも人々は、忍耐強くこの困難を乗り越えようと、懸命に生活をされています。

アンドレアの家も再建中

この火災で被災したアクセスの現地スタッフ(当時)のアンドレアからは、お見舞金を使って再建し始めた新居の写真が届いています。

残念ながら、いろいろな事情が重なり、アンドレアは2024年4月にアクセスを退職しました。トンド地区での活動の基盤を支えてくれていた、頼もしく温かいスタッフでした。ともに働くことはもうできなくなりましたが、これからも友人として、関係を続けていきたいと思っています。

最後に

発災直後、1800人もの人々が被災したと知った時の衝撃は本当に大きく、自分にできることの小ささに胸が締め付けられるような想いでした。ですが、皆さまの力をお借りすることで、被災した皆さんに私たちの想いを届けることができました。本当にありがとうございました!

認定NPO法人アクセス
野田さよ

この記事を書いた人

Sayo N

第二の故郷であるフィリピンで、「子どもに教育、女性に仕事を」提供することが仕事。誰もが自分のスタート地点から、自分のペースで成長できるような場づくりを大切にしています。アクセスの事務局長です。趣味はライブに行くこと。