フェアトレード生産者とのつながりを実感!新職員の初ペレーズ出張

 「この商品はあの人たちが作ったんだという実感を得た今、商品との向き合い方が自分の中で変わってきたと感じています」と話すのは、アクセスでフェアトレード事業を担当して一年になる職員・塩田真也。企業で10年ほど働いた経験を活かして、2023年4月からフェアトレード事業を担当し、基盤整備や売上アップのために力を尽くしてきました。そして2024年4月、商品の生産現場であるペレーズ地区を訪問し、生産者の皆さんと対面することができました。

7日間のフィリピン出張中、塩田が何を体験し、どんなことを感じたのか。たくさんの写真とともにお届けします!

職員 塩田真也(通称まぎー)

訪問したのは農漁村ペレーズ

▼訪問したのは農漁村ペレーズ
フィリピン共和国ケソン州アラバット島ペレーズ町
人口:12,767人(2020年/フィリピン統計局)

▼旅のルート
マニラ首都圏ケソン市の宿からトライシクル(三輪バイク)でバスターミナルへ

長距離バスで移動(3時間半)

ケソン州ルセナ市のバスターミナルで乗り換え(2時間)

ケソン州アティモナン町の港で下車

アティモナン港からボート乗船(1時間)

アラバット港に到着、トライシクルを乗り継ぎペレーズへ(40分)

まぎーの旅写真ギャラリー

【動画】フェアトレードカード生産現場を訪問!エディスによる現地ツアー

フェアトレード商品はこんな場所で生み出されています

まぎーに聞いてみた「この旅での最大の変化は?」

今回の訪問で最も印象に残っているのは、古株の生産者であるマリッサさんの働きぶりです。訪問初日の午前中、5人の生産者さんが新作デザインのサンプルづくりに取り組む中、マリッサさんだけは用事があるとのことで早退されました。聞いてみると、サリサリストア(小さな雑貨店)の経営に関するセミナーに参加するとのことでした。

 するとその翌日、マリッサさんは翌朝4時すぎからFTセンターに。なんと、前日の遅れを取り戻すべく、その日が〆切の仕事に取り組まれていました。子どもたちが起きる時間になると一時帰宅して、家事育児。ひと段落して7時前くらいにまたセンターで作業を再開していました。

 その時のマリッサさんは、とりわけしんどそうにする様子もなく、「〆切に間に合うように」と、当たり前のことを淡々とこなすような雰囲気でした。

暮らしをよくしていくために努力するその姿勢。とても忙しいのに、全く手抜きする雰囲気もなく、とても丁寧にサンプル作りに取り組んでいた姿が、とっても印象に残っています。

 フェアトレード事業の担当者として、「フェアトレードは生産者の顔が見え、生産者とつながっている商品」と言ってはきたものの、実は自分の中で、生産者の人たちの暮らしについてリアルにイメージできていませんでした。今回の旅を通じて「これはあの人たちが作った商品だ」という実感を得たことで、商品との向き合い方が変ってきているのを感じています。

 日頃から商品を手に取ったり興味を持っていただいている皆さんにも、ぜひ生産者の方々のことをもっと身近に感じてもらえるようにしたいと思うようになりました。今回のペレーズ訪問の経験を活かして、現地の肌感が伝わるような工夫をした発信をこれから増やしていけたらと思っています。
(聞き手:野田さよ)

フィリピンのごはんはうまい!生産者さんたちと、大きなバナナの葉の上にご飯とおかずを載せて、みんなで手で食べる「ブードルファイト」スタイルの食事を体験。生産者さんたちは普段、まとまった注文を納品し終えた時の打ち上げとして、ブードルファイトをするそう。

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