こんにちは!創価大学からフィリピンに交換留学をしています、吉田梨湖です。マニラ首都圏にあるフィリピン大学で学ぶ傍ら、アクセスの現地ボランティアとして活動をスタートしました。今日は、3月に見学した奨学生の保護者向けセミナーの様子をお伝えします。
トンド地区のスモーキーマウンテンと呼ばれるゴミ捨て場に隣接する集合住宅「パーマネントハウジング」。ここではアクセスが、子ども教育プログラムに参加する子どもたちの保護者に向けたセミナーを行っています。
今回は、3月15日に行われたセミナーの見学をさせていただきました。
この日のセミナーでは、”Conflict Management”というテーマで、コミュニティ内での意見の衝突をどのように解決していくかについて話し合いました。
現地スタッフのランスが講義を行い、意見の不一致は日常的なものであり、どのようなコミュニティでも起こり得るものだということ、感情的に相手を攻撃せず衝突の原因となる問題に注目し、知恵を利用して解決策を導くことの大切さを保護者に伝えました。
参加してくださった方にお話を聞いてみたところ、「全ての意見の衝突はコミュニケーションによって解決できる、という言葉が心に残った。これからは感情的になったり喧嘩したりせず、話し合いで解決策を見つけ出していきたい。」という感想をいただくことができました。
子どもたちを守るためには、コミュニティ内での問題を保護者の方々の力を合わせて解決していく必要があると思います。その点で今回のセミナーの内容はとても大切だなと感じました。
会場は狭い通路の一角で、机もなく、最低限の設備しかないような場所でした。しかし、そのような環境の中でも活発に発言してくださる保護者の皆さんのおかげで、有意義な話し合いの場になったのではないかと思います。
セミナーの中では、各々の家庭が現在抱えている課題について出してもらう場面もありました。
仕事や家事育児に忙しい日々の中で、保護者会やセミナーに参加する時間を捻出するのが難しいなど、時間管理に困難を感じている家庭が多かったです。
実際に、参加者の方はほとんどがお母さんでしたが、忙しい保護者の皆さんの代理できている息子さんや娘さんの姿もありました。
子ども教育プログラムに参加している家庭の保護者の皆さんは、家族を養うために働きながら育児や家事を行い、毎日を必死に生きていると思います。
その中でも合間を縫ってセミナーに参加してくださり、スタッフに対しても笑顔で”Thank you!”と言って帰っていく姿に、保護者の方々のたくましさを感じました。
(了)
「子ども教育サポーター」になって子どもたちと保護者を応援しませんか?
今回の記事でとりあげた保護者セミナーは、子どもプログラムの一環として、奨学生の保護者を対象に実施しています。この活動は、日本から応援してくださる「子どもサポーター」によって支えられています。
年間18,000円で、一人の子どもを1年間、学校に通わせることができると同時に、子どもの権利について学ぶ機会を子どもたちと保護者に届けることができます。サポーターの方には、支援するお子さんから、年2回、お手紙が届きます。
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