暑くて狭い部屋でも、集中して学ぶ!補習授業レポート

1人でも多くの子どもが小学校を卒業できるようにと実施している、「子ども教育プログラム」。その一環として行っている補習授業の様子を、現地日本人スタッフの石川がレポートしてくれました。

 

今日のライター : フィリピン現地スタッフ 石川雅国

マニラ市トンド地区にある、都市スラム。アクセスはここで、子ども教育プログラムを実施しています。

9月28日、マニラ市トンド地区のアクセス事業地で行われていた補習授業を参観しました。

10時から始まると聞いていたのでその時間に行ったら、まだ始まっていなくて、先生役のスタッフが子どもたちの家を回って参加を呼びかけて、授業が始まったのは11時でした。

会場は、以前、GKという現地NGOが運営する幼稚園を借りていましたが、借用料が一回1000ペソ(2000円程度)と高いので、最近は個人宅を使っています。ところが予定していた家が留守だったため、結局この日は、スタッフの自宅で行われました。

床は地面から40センチくらいの高さでしたが、その隙間から下を見ると、ゴミや汚染水の混じった地面が見えて、こういう環境で生活しているスタッフの苦労が、想像されます。

トンド地区で貧困の中を生き抜いてきた現地住民スタッフが、工夫を凝らして実施している補習授業

アクセスが実施している補習授業では、学力よりも考える力や協力する力といった「生きる力(ライフスキル)」をつけることを大切にしています。2019年度は、「子どもの権利」をメインテーマとして扱い、子どもたちに自分の権利を理解してもらうことで、安心して成長できる環境づくりをすすめています。

この日の授業では、前回の振り返りとして、4つの感情(喜怒哀楽)についておさらいし、その後、「自分にとって大切な人」というテーマでの学習が行われました。その方法が工夫されていて、自分の手をなぞって5本の指を書き、その5本の指に、自分の大切な人を書き込んでいく、というやり方です。

やはり、お母さんが一番大切で、2番目がお父さん、その次が兄弟姉妹、というパターンが多かったのですが、祖父母とか、いとこを挙げている子どももいました。

5本指に、自分の大切な人の名前を書き込む子どもたち

自分が書いたものを互いに説明しあうプロセスで、子どもたちが抱えている悩みや不安などが見えてくることもあります。補習授業は、子どもたちの能力を伸ばすためだけでなく、いじめや家庭内暴力などで苦しんでいないかを見つけ出す場としても役立っています。

5本指のワークが終わった後は、いじめの問題についてのビデオを見せて、いじめを防ぐためにどうしたらいいか、という話をしました。

見ていて、この補習授業を行うスタッフの能力の高さに感心しました。子どもの注意を引くための工夫もいろいろしているし、子どもの反応を見ながら、臨機応変に対応したりしています。子どもたちも、暑くて狭い部屋の中での2時間半の補習授業で、途中部屋を出る子もいましたが、よく集中していました。

現地スタッフの努力で、せっかく良い授業を実施できているのだから、決まった授業場所がないという課題をなんとか解決していく必要があると感じました。

(了)


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