【ボランティアインタビュー①】渡辺美琴さん~フェアトレード未来チケット企画を終えて

フェアトレード事業部 竹内彩帆

夏の間実施した、フェアトレード未来チケット企画は、普段からグリーティングカードの検品に参加してくださっているボランティアの学生さんと一緒に取り組んだ活動でした。主にInstagramやFacebookといったSNSでアクセスや商品のことを発信してくれた3名のボランティアさんに、プロジェクトに取り組んだ感想を聞きました。

第1回は、昨年アクセスのスタディーツアーに参加して以来、継続的に検品活動に参加してくれている、渡辺美琴さんです。黙々と検品作業をすることも、アクセスのグリーティングカードそのものも、「大好き」といつも笑顔で話してくれる渡辺さんにとって、今回「組織や集団の一員として外に向けて発信する」ということが初めての経験になったようでした。

今回プロジェクトに参加してみて、どうでしたか?

楽しかったです。アクセスフェアトレード事業部(以下「FT」)に同じくかかわる他のボランティアさんからFTや商品への思いや考えが聞けて、学びになりました。

ボランティアそれぞれの目線から投稿されているのがよかったなと思います。特に、ココナッツ商品を自分がどんな風に具体的に使っているか、紹介している投稿とか!こういった商品の使い方の紹介は、定期的に投稿していくのがよいのかなと思いました。

以前「uma carta para você」(あなたに贈るメッセージカード)というタイトルで、実際にどんな風に書いて贈っているのか紹介している投稿がありましたが、私はアクセスのグリーティングカードが好きでよく使っているので、これからも自分でいろんなカードを買って試してみて、具体的に誰にどんな気持ちで贈ったのか、そんなエピソードを紹介していけたらいいなと思います。

スタディーツアーに参加したときに撮影。渡辺さんと、アクセス事業地の子どもたち。

どこかに所属してその一員として外に向けて発信するということが、今回私にとって初めての経験でした。文章を書くことに苦手な気持ちを持っていたので心配していたけれど、投稿を読んでくださる方に共感してもらえ、自分の考えや気持ちが周りの人に伝わったようなので、やりがいを感られたし、うれしかったです。

「もうちょっとこうしたらよかったかな」と思うことなど、ありましたか?

自分の気持ちとリンクしているような、ちょうどいい写真を自分の持っている中から見つけられたらよかったなと思いました。投稿は、何を投稿したいかを考えてそれに合う写真を選ぶ、という順番で今回は作っていたけれど、そうではなくて、「買った→使った→(それを撮って)投稿する」を1セットにして、普段自分のアカウントで投稿するような流れで、リアルに表現する。そんな風にできるとより良いかな、と思いました。

私が友だちからもらった誕生日カードについて投稿したときは、カードとそれを撮った写真そのものが受け取った時の気持ちを時間がたっても思い出させてくれるので、リアルな想いをそのまま文章にして書くことができました。

商品を買った人が、定期的に、そして気軽に、商品の印象や使った感想を投稿したり周りの人に共有できたりするような方法を、考えていけたらなと思います。

今後のボランティア活動について、思うところを聞かせてください。

これまでは、検品を一緒に実施することでほかのボランティアさんとちょっと近づける感じがしていました。

今回のプロジェクトは基本各自のSNS投稿とオンラインミーティングという形での参加でしたが、同じFTで活動しているボランティアさんと一緒に、どうやって商品のことを広めていこうかと考えるのも楽しかったし、ミーティングの最初でフェアトレードには直接関係のないそれぞれの生活の様子の話や情報を交換し合えたのもよかったです。

新型コロナが落ち着き検品が今まで通りにできるようになったら、作業目的ではなく「おしゃべりを楽しむ」をメインの目的として実施する集まりを開いてもよいかなと思います。

(2020年8月21日 インタビュー実施)

「フェアトレード未来チケット」企画とは?

新型コロナウィルスの感染拡大により、海外にあるフェアトレード商品の生産現場では商品生産が停止、生産者は仕事をすること許されず、生活が非常にひっぱくしていました。同時に日本においても、全国のフェアトレードショップさんが大きな影響を受けることになりました。

「このままでは、フェアトレードの灯が絶えてしまう・・・」

そんな危機感を持った京都発のフェアトレードショップ・シサム工房さんの呼びかけで、世界のフェアトレード商品の生産者、日本全国のフェアトレードショップを応援し、フェアトレードの未来を守っていくため、「未来チケットクラウドファンディング」企画が6月末から8月半ばまで実施されました。

49日間のクラウドファンディングで、当初の目標である100万円をスタートから1週間を待たず達成、サードゴールの400万を超える4,181,300円が集まったのは、シサムさんをはじめとした全国のショップのオーナーさん・スタッフさんが自分のお店やお商売にかける想いやプライドを改めて形にしアピールされたからであり、そのアピールに対して、それぞれのショップを応援する方やフェアトレードに関心を寄せ、「フェアトレードを守りたい」という気持ちの方が応えられたからなのだと思います。

私たちアクセスは「チケットを買ってください」という形で呼びかけを実施したわけではありませんでしたが、この企画を通じて「アクセスの外とのつながり」という点でも、「アクセス内での取り組み」という点でも、とてもさまざまな気づきを得ました。

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