【ボランティアインタビュー②】津垣真柚子さん・山下和穂さん~「投稿」というボランティアのカタチ

フェアトレード事業部 竹内彩帆

夏の間実施したフェアトレード未来チケット企画は、普段からグリーティングカードの検品に参加してくださっているボランティアの学生さんと一緒に取り組んだ活動でした。主にInstagramやFacebookといったSNSでアクセスや商品のことを発信してくれた3名のボランティアさんに、プロジェクトに取り組んだ感想を聞きました。

第2回は、スタディーツアーの元参加者である津垣真柚子さんと山下和穂さんにインタビュー。津垣さんはスタディーツアーに参加した後、今度はツアーリーダーとしてツアーに引率、山下さんはマニラの大学に留学し、現地に滞在中はスタディーツアーに同行したり現地のフェアトレード事業に関わってくれたりするなど、お二人ともツアー参加後もアクセスとしっかりつながり活動を続けてくれているメンバーです。

第1回インタビューは、こちら→ 【ボランティアインタビュー①】渡辺美琴さん~フェアトレード未来チケット企画を終えて

今回プロジェクトに参加してみて、どうでしたか?

竹内(以下、「あやほ」):
今回プロジェクトに参加してみて、どうでしたか?

津垣さん(以下、「まゆこ」):
投稿自体はすごく楽しかった。改めてアクセスのフェアトレード商品について考える機会になった。お取引先のことや、実際にお取引先とどのようにやりとりをして商品が店頭に置かれているのかまでの流れを知ることができたということも、今回の収穫でした。

私はSNSをやっていないので自分の投稿もほかの人の投稿も見れていないけれど、「いいね!」がついていた・シェアされた、というお話を聴くと、自分の投稿で誰かの心を動かすことができたのかなと感じました。自分の想いをこんな形で発信したり商品の宣伝をしたりするのは初めてで、反響があったのが素直にうれしかったです。

山下さん(以下、「かずほ」):
SNS投稿は、ボランティアそれぞれの特徴が出ていてよかったなと思います。がっきー(津垣さん)の投稿は、「普段着ている服に違和感なく合わせられます」とか、「お母さんと(アクセサリーを)シェアしている」例とかがとても具体的で良かった。ココナッツのアクセサリーは特徴的な商品なので使い方に迷う人もいるだろうけど、がっきーの投稿はそんな人たちに向けて具体的な使い方が提示されていて、どんなふうに使ったらいいかがよく分かった。

美琴ちゃんの文章は、柔らかい書き味に加えて、自分の気持ちや感想を素直に書いていて、読みやすかったなあ。

週1回の投稿という制限がある中、自分は竹内さんからの依頼で留学経験などで得たフィリピンでの体験に関する投稿を比較的多く書くことになりました。「再びロックダウンとなったマニラにいるスタッフや事業地の人に、メッセージを送りませんか?」の投稿や、「ジープニー」の投稿は、個人的に思い入れがあります。

あやほ:
たしかに、一人ひとりの投稿に個性も味も出ていて、面白かった!それに対してコメントをもらったり、「いいね」を押してもらったり、「自分が一生懸命考えて書いたことを読んでくれている人がいる」って感じられるのが、すごく嬉しいよね。

かずほ:
今回、「投稿する」こと自体が、私にとってフェアトレードについて考える時間になったんです。SNS投稿をするために、週に一回はフェアトレードのことを考える時間を持つ。自分が投稿するからきちんと考えやなあかんし。投稿する側になってみて、毎週毎週フェアトレードについて考える機会になった。普段の単調な生活にプラスアルファになった気がします。

フェアトレードって、生活の中になくても生きていけるんですよね。投稿が終わって振り返ってみると、それまで自分はフェアトレードについて考える時間をとれてこなかったんだなと思いました。何かでフェアトレードを目にしたり読んだりする機会はあるけれど、それで頭の中に「フェアトレード」があるのってとても一瞬のことで、自分か書くというのとは違うなって。

だから、商品を買ってくれた人に「文章を寄せてください」と声をかけてSNSで投稿するのは、良い取り組みだったんじゃないかなと思います。

あやほ:
そうなんだ・・・私はもう仕事のくくりになっているから、とても新鮮な感想。自分の生活のなかにフェアトレードにかかわる時間、フェアトレードについて自分で考えて自分で書く時間をつくるという、取り組みの意味を見つけたんだね。

かずほ:
定期的に検品に参加していますが、検品やっている最中っていうのは、他のボランティアさんとしゃべっているのが楽しい!というのが大きくて、実はフェアトレードのこと自体についてはあまり考えないんです。後から振り返って、「自分がフェアトレードにかかわっている・携わっている」ってことを実感するんです。

まゆこ:
私はスタディツアーに参加してからフェアトレード事業部のボランティアに参加するようになったのですが、実際に自分で商品を触ってみて、どのようにしてお客さんの手に商品が届くのかということは、検品に参加しないとわからなかったことでした。検品作業って、商品をチェックするという単純な作業をやっているだけではなくて、自分が得られるものも多かったと思います。

今回のように、SNSを投稿をする、という活動も良かったです。学んだり感じたりする「インプット」ではなく、それらを踏まえて自分で発信する「アウトプット」。自分の考えを文章化する力が養われたように思います。自分で考えたことを思ったままで胸に秘めておくのとは違って、誰かに伝えたり外に出したりする時には、すごく考えます。投稿する機会はそれ自体勉強になるし、投稿するに際していろいろ検索したりもしたので、それも勉強になりました。

かずほ:
勉強と言えば、かつてフェアトレード事業部のボランティアで「フェアトレードの勉強会をしよう!」という案があって、少し取り組みかけたことがありました。新型コロナの感染拡大の前までは、バザーやイベントに出て販売する機会もあったし、スタッフと一緒にお取引先のお店にお邪魔して営業に行くボランティアもいました。だから、もっとフェアトレードのことやアクセスの商品のことを知る必要があったんですよね。

検品だけでも満足はしていたけれど、フェアトレード自体について知らないことも多かったから、少しだけだったけど勉強会は楽しかったです。余裕があれば、もう少しできたら楽しいだろうなあと思います。

「もうちょっとこうしたらよかったな」と思うことなど、ありましたか?

まゆこ:
フェアトレードのことをよく知っている人や、アクセス関係者でない人とも、もっとつながりを持てたら嬉しいなと思います。

投稿に関して言えば、アクセスの関係者には「投稿をシェアしてください」というお願いはしやすいけれど、まったく知らない人にお願いするのってハードルがとても高くて、「いいね!」を押してもらったりシェアしてもらったりといったアクションにつなげようとするのは難しいなあと感じました。私たちはInstagram、Facebook、Twitterの3つのSNSで発信していましたが、SNSによって「いいね」やフォロワーの伸びが全然違うので、それらの特徴をうまく利用しながら広報していくのが良いのかな。

投稿している時、私は自分の家族に、「私の文章読んで、いいね押して!」ってお願いしていたのですが、商品のカテゴリーの性格もあるのか、どうしても投稿のターゲットが女性になりやすく男性にはアプローチしにくいのかな?と感じた瞬間もありました。

かずほ:
私はもともとSNSをあまり使う方ではなかったのですが、フィリピンに留学するにあたってよく使うようになりました。SNSによって仕様も違うから、「いいね」やシェアのハードルも変わってくるのかも。私たちの今回の投稿に関して言えば、「いいね」が多かった投稿は、写真もさることながら文章のトピックや書き味が良かったものだったようなので、私たちの投稿は文章が持ち味と言えるのですが、例えばツイッターだと文字数制限があるからそれが活かせない。

ユーザーの世代や興味関心がなにかということも、どのSNSを利用するかに大きく関わってくるから、難しいところですね。

あやほ:
そうだよねえ。今回、私たちが使っている3つのSNSの中で、Instagramのフォロワーが一番増えたんだよね。Instaは写真をメインに投稿するSNSだから、お店さんが使われているのも納得だけど、やっぱり商品を紹介したりするのにはピッタリのツールなのかもしれないね。

フェアトレード事業部のあるボランティアさんは、ココナッツサラダボウルに観葉植物を入れて飾って使っている写真とコメントを寄せてくれました。

かずほ:
あと、検品がアクセスフェアトレード事業部でのボランティアの基本かなって思うので、直接みんなと会えないのがやっぱり残念でした。検品の時間はそれなりに長いからかなりしゃべれるけど、ウェブ会議だと話さなきゃいけないことを話して終わってしまって、ちょっと物足りないかな。

まゆこ:
今回の投稿では文章を結構しっかり考えて比較的長文を書いていましたが、もう少し短い投稿を気軽にするというのもよいかなと思いました。元ツアー参加者の中にはアクセスと今後も関わりたいと思っている人もいるはず。そういった人たちに投稿をお願いするのもいいのかな。

投稿の時は、「間違えた知識を発信したら大変や」と思っていたので、投稿を始める前に、フェアトレードに関して事前に勉強できる機会とかあったらいいなと思います。

(8/29 インタビュー実施)

「フェアトレード未来チケット」企画とは?

新型コロナウィルスの感染拡大により、海外にあるフェアトレード商品の生産現場では商品生産が停止、生産者は仕事をすること許されず、生活が非常にひっぱくしていました。同時に日本においても、全国のフェアトレードショップさんが大きな影響を受けることになりました。

「このままでは、フェアトレードの灯が絶えてしまう・・・」

そんな危機感を持った京都発のフェアトレードショップ・シサム工房さんの呼びかけで、世界のフェアトレード商品の生産者、日本全国のフェアトレードショップを応援し、フェアトレードの未来を守っていくため、「未来チケットクラウドファンディング」企画が6月末から8月半ばまで実施されました。

49日間のクラウドファンディングで、当初の目標である100万円をスタートから1週間を待たず達成、サードゴールの400万を超える4,181,300円が集まったのは、シサムさんをはじめとした全国のショップのオーナーさん・スタッフさんが自分のお店やお商売にかける想いやプライドを改めて形にしアピールされたからであり、そのアピールに対して、それぞれのショップを応援する方やフェアトレードに関心を寄せ、「フェアトレードを守りたい」という気持ちの方が応えられたからなのだと思います。

私たちアクセスは「チケットを買ってください」という形で呼びかけを実施したわけではありませんでしたが、この企画を通じて「アクセスの外とのつながり」という点でも、「アクセス内での取り組み」という点でも、とてもさまざまな気づきを得ました。

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